今年の春節(旧正月)期間の映画興行収入は、わずか3日で6億5000万元を超えた。春節期間の興行収入の記録が再び塗り替えられることは確実だ。だが興行収入上位2作『西遊記之大閙天宮』と『パパ!どこ行くの』は数多くの記録を塗り替えると同時に、疑問の声も多く上がっている。
旧暦元旦に封切りした『大閙天宮』は初日興行収入が1億2300億元という驚くべき額に達し、初日最高記録、1日最高記録を一挙に塗り替え、初日に1億元を突破した初の中国語映画、最速で1億元を突破した中国語映画、旧暦元旦に史上最高の興行収入を上げた中国語映画となった。興行収入は2日連続で1億元を突破、最速で2億元を突破、3日で計3億元を突破するなど中国映画史上の記録を立て続けに塗り替えた。だが、封切り以来多くの批判やつっこみの対象となり、あるサイト上の評価はわずか4.6点だった。
『パパ!どこ行くの』は湖南衛星テレビの同名番組の映画版で、昨年の高視聴率と高評価に加え、家族全員で観るのに適しているため、興行収入はたちまち2億4300万元を超えた。だが映画のかき入れ時に、テレビのバラエティー番組が映画館の主役となったこと自体が、中国映画にとっては皮肉なことだ。
『私人訂制』であれ『ポリス・ストーリー2013』であれ、今年の正月の中国映画は良い作品が少なく、春節(旧正月)期間の爆発的な映画需要を前に困惑も避けがたい事態にある。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年2月5日
『パパ!どこ行くの』映画ポスター
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