秦剛報道官
安倍氏は靖国神社参拝後、参拝は国のために戦い、犠牲となった英霊に哀悼の意を捧げるためだと説明し、日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上に成り立っていると述べた。また、靖国参拝が政治問題化、外交問題化していることは残念だとして、中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは全くなく、中韓に対して敬意をもって友好関係を築いていきたいと語った。さらに戦後日本は自由で民主的な国をつくり、平和的発展の道を堅持してきたとして、引き続き世界の平和と安定、繁栄のために責任を果たしていくと述べた。
これについて中国外交部(外務省)の秦剛報道官は26日「日本軍国主義の発動したあの侵略戦争に関して、歴史の最終結論はとっくに出ている。尋ねるが、あの戦場で倒れた日本軍人は誰のために死んだのか?靖国神社に祀られる第2次大戦のA級戦犯はなぜ正義の審判を受けなければならなかったのか?彼らの上に成り立つ平和と繁栄とは一体どんな平和と繁栄なのか?」と指摘。
「日本の指導者がこのような話を口にするのは、完全に面従腹背の、白黒を逆さまにし、人々をまどわすものだ」。秦報道官は「日本の一部政治屋は一方では民主、自由、平和を口にし、もう一方では軍国主義の亡霊を呼び戻し、対外侵略と植民地支配の歴史を美化している。これはまさしく民主、自由、平和に対する冒涜だ」と述べた。
秦報道官はさらに「安倍首相が本当に近隣国に対して敬意をもち、アジア近隣国との関係改善を望んでいるのなら、靖国神社に行くべきではなく、南京大虐殺記念館に行くべきだ」と指摘。「靖国神社問題の本質は日本が日本軍国主義の侵略の歴史を正しく認識し、深く反省できるか否かであり、これは日本とアジア近隣国との関係、中日関係の政治的な基礎、第2次大戦の結果と戦後国際秩序、アジアさらには世界の平和と安定に関わる。日本の政府と指導者は歴史問題について姿勢と約束を表明したことがある。安倍首相の参拝は中日間の4つの政治文書の原則と精神に深刻に背くものであり、これは当然政治・外交上の根本的是非の問題だ。日本が真に歴史を鑑としてこそ、アジア近隣国との関係には未来がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月27日
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