2013年も後残りわずか。ホワイトカラーたちは今年、どんな1年を過ごしたのだろう。中国求人情報サイト最大手の「智聯招聘」が中国の28都市を対象に実施した調査によると、ホワイトカラーの今年の給与に対する満足度が1.70ポイントと、合格のボーダーライン2.00ポイントを下回った。地域別に見ると、ホワイトカラーの満足度が2.22ポイントと合格ラインをわずかに超えた安寧省合肥市が中国全土で5位にランクしている。そのほか、1週間の平均運動時間を見ると、合肥市のホワイトカラーはわずか1.91時間で、23位となっている。中安在線が報じた。
給与に一番満足しているのは南京のホワイトカラー
ホワイトカラーの給与に対する満足度指数で、トップだったのは南京市で2.90ポイント。以下、瀋陽市(遼寧省)、長沙市(湖南省)、西安市(陝西省)と続いた。合格ラインを上回っていたのは12位の寧波市(浙江省、2.03ポイント)までで、13位の成都市(四川省)からは、「不合格」となっている。最下位は、1.05ポイントの北京だった。
給与に関して、男性ネットユーザーらは「言葉も出ない」と白旗状態で、一方の女性ネットユーザーは、「安すぎて白菜も買えない」と悲鳴をあげている。同調査によると、一線都市のホワイトカラーの給与に対する満足度は1.35ポイントと二線都市より0.61ポイント低かった。うち、北京、上海、広州市(広東省)、深センの4大一線都市は、それぞれ28位、26位、19位、17位だった。専門家は、「二線都市に比べて、一線都市は生活費が高く、ホワイトカラーに大きなストレスを与えている。そのため、ホワイトカラーは給与に対して高い期待を抱き、満足できない状態になる」と分析している。
ホワイトカラーの運動時間は週平均2.61時間
生活の満足度指数のうち、ホワイトカラーが最も満足しているのは、心理的健康で、満足度指数は2.71ポイント。一方、最も不満を抱いているのは性生活で1.61ポイントだった。また、1週間の運動時間は平均2.61時間にとどまったものの、ホワイトカラーの身体的健康に対する満足指数は2番目に高い2.42ポイントだった。データによると、ホワイトカラーの13.82%が、身体的健康状態に関して「満足」と答え、31.45%が心理的健康に関して「満足」と答えた。
運動の時間が最も多いのは杭州市(浙江省)のホワイトカラーで1週間平均3.89時間。以下、福州市(福建省)3.61時間、昆明市(雲南省)3.38時間と続いた。一方、運動の時間が最も少ないのは厦門(アモイ)のホワイトカラーで1週間平均1.30時間だった。続いて、深セン1.58時間、成都市1.83時間が少なかった。
運動の時間が短いにもかかわらず、ホワイトカラーが自分の健康状態に満足していることに関して、専門家は、ホワイトカラーが運動と健康を関連付けていないことを挙げる。現在、多くのホワイトカラーは、運動の時間がなく、運動をしない体の状態を既に受け入れてしまっているようだ。別の点として、ホワイトカラーが自分の健康状態にそれほど高い期待を持たなくなっていることを挙げている。運動不足や頻繁な残業、徹夜など悪い習慣が原因で、多くのホワイトカラーが亜健康(健康と病気の中間にあたる状態)の状態になっている。しかし、多くのホワイトカラーが、「入院して手術をするほどの状態でなければ健康」と思っているようだ。
満足度の低さは期待の高さの裏返し
生活のほかの分野に対する満足度のうち、ホワイトカラーの読書の時間は週平均3.81時間で、この点「満足」と答えたのはわずか9.32%だった。そして、60.15%が「不満」と正直に自己評価した。また、70.31%が毎月リラックスするために時間を取っていると答えたものの、仕事が忙しく、休みが少ないため、55.22%が、現在の休暇に対して「不満」と答えた。「満足」と答えたのはわずか12.14%だった。「忙しさ」は、ホワイトカラー自身だけでなく、その家族をも苦しめており、同調査では、38.03%が「3カ月に1度」しか家族と一緒に時間を過ごす時間がないと答えた。しかし、「毎週」家族と一緒に過ごしているとの回答も47.62%あった。この点、家族サービスを十分していると感じているのはわずか16.57%で、53.79%が「不満足」と答えた。しかし、「仕方ない」と感じているようだ。
専門家は、「ホワイトカラーの満足度指数が低いからといって、ホワイトカラーがつらい生活をしているわけではない。満足度には、現状のほか、ホワイトカラーの期待値も加味されている。つまり、満足度が低いということはホワイトカラーの期待値が高いということを示している。これは、ホワイトカラーにとってさらに上を目指すための原動力になるほか、企業にとってはホワイトカラーの実際の必要に応じて、雇用計画のバロメーターを調整する材料ともなる」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年12月18日
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