中共中央紀律検査委員会と監察部は9日「三中全会『決定』の解説その6:党風廉政建設責任制のさらなる実行」を発表した。概要は以下の通り。
党風廉政建設(清廉な政治を行う党風樹立)責任制は反腐倡廉(腐敗との闘いと清廉な政治の推進)の重要な基礎的制度であり、的確で実行可能な責任追及制度を制定し、責任追及の典型的事例について適時通告し、責任制の抑止力を強化しなければならない。責任追及は終身追及であるべきで、指導幹部のポストまたは職務がどう変わろうとも責任を追及すべきは追及しなければならない。責任追及は実事求是で、区別して対応し、責任をはっきりと見分けなければならない。規律違反問題が生じた際に明確にしなければならないのは、指導幹部が自発的に発見し、断固として調査・処分したのか、または関係部門による調査・処分を積極的に支持し、歩調を合わせたのか、それとも職務不履行などがあった、さらには規律違反問題を故意に隠蔽したりかばったりしたのかであり、前者の場合は指導責任を問われず、後者の場合は指導責任を負わなければならない。
「決定」は「党風廉政建設責任制の実行は、党委員会が主体責任を負い、紀律検査委員会が監督責任を負い、的確で実行可能な責任追及制度を制定、実施する」と強調した。これによって党風廉政建設責任制をさらに強化し、責任追及をより良く実施するための方向性が指し示された。党風廉政建設責任制は現在、解決の急がれるいくつかの問題に直面している。例えば、一部の地方や部門では指導グループと指導幹部が、党風廉政建設責任制執行の重要性に対する認識が不十分で、一般的、全体的な指示が多く、具体的、運用可能な措置が少ないために、取り組みが形式化し、具体的に実行されていない。一部の地方や部門では党風廉政建設責任制実行の責任の線引きが十分に明確でなく、検査が十分に踏み込んでおらず、責任追及が十分に厳しくない。また、責任を真に追及したことのない地方や部門さえ少なくない。これらは党風廉政建設責任制の実効性と権威性に深刻な影響を与えている。
党風廉政建設責任制の専門調査・研究を踏み込んで行い、問題を見極め、関連規定をさらに見直し、完全なものにし、的確で実行可能な責任追及制度を制定しなければならない。例えば、責任追及の始動手順の面で、誰が始動し、どのような状況下で始動する必要があるのかを明確化するなどだ。厳しく執行し、厳しく責任を追及しなければならない。職責範囲内の党風廉政建設と腐敗との闘いにおいて問題があっても報告せず、いい加減にして責任を逃れ、捕えず監督せず、悪しき結果と影響をもたらした場合は、「党風廉政建設責任制の実行に関する規定」に従い、組織処理をすべきは組織処理をし、規律処分すべきは規律処分する。部下の問題を座視してはならない。責任追及の重点を際立たせなければならない。反腐倡廉の職責を真剣に履行せず、当該地区、当該機関に重大な腐敗問題が度々起きる事態を招いた場合、「党・政府指導幹部選抜任用活動条例」に違反して登用ミスや悪影響を招いた場合は厳しく責任を追及しなければならない。責任追及の典型的事例について適時通告し、責任制の抑止力を強化しなければならない。
具体的な責任行為について署名報告を行うことは、責任主体の真剣な職責履行、責任実行を強化する有効な措置だ。指導責任者と監督責任者が具体的な責任行為報告に署名して上級に報告することは、監督と責任を担うのに資する。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月10日
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