洪磊報道官
韓国が防空識別圏の拡大を決定したことについて、外交部(外務省)の洪磊報道官は9日の定例記者会見で遺憾の意を表明したうえで「平等と相互尊重の原則に基づき韓国側と意思疎通を保ちたい。韓国側が中国側と同じ方向に向かうことを希望する」と述べた。
--韓国国防省は8日、防空識別圏を拡大することを発表した。蘇岩礁(韓国名・離於島)上空もその範囲に含まれている。韓国側はすでに国防、外交ルートを通じて米中日に説明を行った。韓国の決定に対する中国側の反応は?韓国の防空識別圏が蘇岩礁上空を含むことに対する立場は?中韓の防空識別圏が一部重複することへの対応は?
中国側は東中国海防空識別圏設定の件について繰り返し韓国側と意思疎通を行った。韓国側も防空識別圏の拡大について中国側に通告を行った。中国は防空識別圏の拡大という韓国側の決定に遺憾の意を表明する。中国外交部と国防部(国防省)は直ちに韓国側に立場を表明し、この件について慎重かつ適切な処理を要求した。中国は平等と相互尊重の原則に基づき韓国側と意思疎通を保ちたい。韓国側が中国側と同じ方向に向かうことを希望する。
蘇岩礁に関しては、防空識別圏は領空ではなく、領空外の公共空域に設定する識別と早期警戒の範囲であり、海空の管轄権とは無関係であることを再度強調したい。蘇岩礁は孤立した海面下の暗礁であり、領土ではなく、これについて中韓間に領土係争は存在しない。これは中韓双方の共通認識だ。蘇岩礁は中韓の排他的経済水域(EEZ)の重複海域にあり、この問題は海域の境界画定交渉を通じて解決するほかない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月10日
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