国家国防科学技術工業局によると、月探査機「嫦娥3号」は飛行状態が良好なため、本日実施する予定だった3回目の軌道修正を取り止めた。
北京宇宙飛行制御センターは3日、嫦娥3号の2回目の軌道修正を順調に完了。初使用の7500Nエンジンの較正を行った。長征3号乙ロケットによる軌道投入精度が高く、嫦娥3号の2回の軌道修正も非常に精確だったこと、そして嫦娥3号の飛行制御計画が良好な適応性を備えることから、3回目の軌道修正は行わないことを決定した。
7500Nエンジンは中国航天科技集団の開発した中国初の可変推力エンジンで、1500Nから7500Nの範囲で推力を連続的に変えることができる。嫦娥3号の月接近制動、動力降下のメイン動力となる。
5日午後6時までに嫦娥3号は約88時間かけて35万キロ近くを正常に飛行した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月6日
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