「中国人幸福指数調査」の結果がこのほど、北京で発表された。同調査では、22省、5自治区、4直轄市を対象に、身心、経済、工作、家庭、結婚、性関係、交際、娯楽、社会などの分野の幸福度を調べた。重慶晩報が報じた。
「経済」、「社会環境」、「娯楽」が幸福感に最も影響
回答者の直観に基づいた回答を見ると、「幸福」になるための重要な要素は「健康」、「幸福な家庭」、「幸福な結婚生活」であることが分かる。一方、潜在意識という観点から分析すると、中国人の幸福感に最も影響を与えているのは「経済」、「社会環境」、「娯楽」となっている。特筆すべきは、中国人がこれまで最も重視してきた「家庭」や「結婚」の幸福感に与える影響が限定的になっているという点で、「経済」や「社会発展」が中国人の心に最も影響する要素となっている。うち、世帯の月収が1万2000-1万5000元(約20-25万円)の人の幸福度が最も高くなっている。
主婦の幸福感は9位
職業別に見ると、公務員の幸福感が最も高い。特に公務員の「家庭」や「結婚」の面での幸福感が顕著になっている。2位は「不動産業」だった。また、「金融業」も上位に付けている。
一方、「主婦」の幸福感は9位にとどまっている。主婦の「身心」、「仕事」、「性関係」、「交際」、「娯楽」の分野の幸福度は他のグループより明らかに低かった。やはり、仕事をしているほうが、充実感があるようだ。
男性は41歳、女性は28歳が最も幸福
これまでは、男性より女性のほうが幸福と考えられてきたが、今回の調査で、中国の男性は女性より幸福と感じていることが分かった。うち、41歳の男性と28歳の女性の幸福感が最も高い。男性の場合、これくらいの年齢で一定の社会的地位や経験値を得るからだ。一方、女性は、28歳くらいで、恋愛や結婚を経験して家庭を築くため、幸福感が最も強くなる。
意外なのは、離婚した女性の幸福感が明らかに離婚した男性より高いことだ。さらに、離婚した女性の「経済」や「娯楽」、「交際」などの分野の幸福感は、一般の女性以上となっている。
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