中国の防空識別圏設定は国際法と国際的慣行に完全に合致し、国家の安全を守り、東中国海上空の飛行秩序を確保することが目的であり、公開・透明の原則に従っており、制度化、法律化された行動によって主権を守る中国の意向を物語っており、安全保障面の相互信頼、周辺国との良好な相互作用の促進に寄与する。防空識別圏の設定にかこつけた「東中国海情勢の現状の一方的な変更を試み」「地域情勢の緊張を高める」との対中非難がいわれなき憶測であり、事実の支えを欠くことは明らかだ。
中国の防空識別圏設定をめぐる雑音によって、一部の者の思考パターンが再び暴露された。「同じ事でも他国がした場合は全く正常で、中国がしてはならない。中国がした場合は、必ず人には言えない目的がある」のである。この思考パターンを支えているのはもちろん、中国の高まり続ける国際的地位と強大化し続ける総合国力だ。
中国にとって急速な台頭は道義的負い目ではないし、正当な行動を束縛するものでもない。われわれはもちろん、より多くの理解を得ることを望み、そのために説明と正しい方向に導く取り組みを行う考えだが、すべきことをしないことはあり得ない。西洋人も「お前の道を進め。人には勝手なことを言わせておけ」と常に言うではないか。
中国は平和的発展の道を堅持し、自らの道義的感化力と国際イメージに対して十分な自信がある。時間が全てを十分に説明する。すぐには理解できない者も、必ず理解する日が来る。悪意ある中傷はいずれひとりでにぼろが出る。10月28日に発生した、北京・天安門前の金水橋付近の罪のない人々と観光客に車が突っ込んだテロ襲撃事件も、中国の民族・宗教政策に対する一部の悪意ある攻撃を招いたのではなかったか?だが1カ月も立たずして、テロ組織の東トルキスタン・イスラム運動が自らのメンバーがこの事件を起こしたと公言した。西側メディアはこの件を少なからず報道したが、中国のイメージに泥を塗った者たちの懺悔は見られなかった。デマを飛ばしておいて、責任も負わないばかりか、前よりもさらにひどい新たなデマを飛ばす。一部の者の「平然」とした偏執ぶりは全く大したものだ。
中国の防空識別圏設定に対する日本の不当な申し入れといわれなき非難については、中国はすでに理詰めで退けた。ここで再度強調しておく必要がある。釣魚島及びその附属島嶼(日本名・尖閣諸島)は古来中国固有の領土であり、中国の東中国海防空識別圏がこの区域をカバーするのは当然だ。国家の核心的利益を守る中国の意志は断固たるものであり、その行動も力強いものとなる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月27日
|