○煙霧による危害に関する精確なデータ、今のところ皆無
衛生部門や疾病コントロール部門による過去の分析結果によると、煙霧が人体に及ぼす影響は、主に、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、呼吸器系の病気を持つ人に見られた。
環境・健康関連専門家も、「煙霧が発生すると、子ども、高齢者、呼吸器系・心脳血管系障害を持つ患者など、刺激に敏感な人々の罹患率が高まり、救急センターの救急車出動回数も明らかに増える。一部病院の統計データによると、循環器疾患と呼吸系疾患で診察を受ける患者の数も、ある程度増加する」と指摘した。
しかし、長期的なモニタリングが可能なシステムがこれまで存在しなかったため、煙霧に含まれる汚染物質のうち、どの物質が人々の健康に危害を及ぼしているかを特定することが不可能だった。煙霧による発病率や死亡率の具体的数値を示す精確な統計データは、今のところ存在しない。
疾病コントロールセンターは、「煙霧による健康への影響モニタリングを実施する主な目的は、さまざまな地域で発生する煙霧に特徴的な汚染物質の濃度変化の法則性とそれが人々の健康に及ぼす危害について明らかにし、健康リスク評価を行う上での根拠データを提出することにある」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月27日
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