マクロデータには距離を感じることもあるので、姚研究員はミクロデータをよく取り上げる。姚研究員は今や手の一部ともいえる携帯電話を指さして次のように述べた。中国では87年に初めて携帯電話が登場し、90年代初頭まで携帯には3つの「3」があるといわれていた。値段が3万元、重さが3斤(1.5キログラム)、代金を支払ってから並んで3カ月待ってやっと手に入る、という意味だ。12年の携帯電話普及率は人口100人あたり82.50台で、成人一人につきほぼ1台の水準に達した。こうしたデータが私たち一人一人の前にありありと横たわる。いずれも改革開放からの35年間にわれわれが成し遂げた成果だ。
総合的な国力の上昇は国の財政力の著しい増強にも現れている。78年の財政収入は1132億元だったが、12年は11兆7254億元で78年の103倍に達し、年平均増加率は14.6%だった。財力の増強は、経済発展の促進や社会保障の強化、都市部と農村部の格差縮小、国民生活の着実な改善、各種の打撃に対する有効な対応などに、資金面の力強い保障を提供した。
▽外貨準備が大幅増加 外貨不足国から外貨準備大国へ
開放の歩みが加速するのに伴い、中国の対外経済は飛躍的な進歩を遂げ、外貨準備が大幅に増加して、中国は外貨不足国から外貨準備大国へという非常に大きな転換を遂げた。
78年の外貨準備は1億6700万ドルで世界38位、一人当たり平均はわずか0.17ドルで、人民元に換算すれば1元にも満たなかった。その後、対外経済が大きく発展するのに伴い、経常収支の貿易収支の黒字が積み上がり、外貨準備の不足は急速に過去のものとなった。90年の外貨準備は100億ドルを超えて111億ドルに到達。96年には1千億ドルを超えて1050億ドルに達し、06年には1兆ドルを超えて1兆663億ドルに達して日本を抜き、世界1位になった。12年は3兆3116億ドルに上り、7年連続で世界一になった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月22日
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