華泰証券の指摘によると、同政策が実施されても、大都市では経済的圧力が大きいこと、祖父母が身近にいないことなどのために、中小都市ほど出産への意欲は高まらない。中小都市の方が大都市より粉ミルクの消費量が増加する。国産粉ミルクの売り上げの多くが三線都市や四線都市に集中しており、今後はこれらの都市の国産粉ミルク市場が大きく伸びることになるという。
ある国内の乳製品メーカーの関係者によると、外資系ブランドが一線都市や二線都市で高いシェアを誇るのに対し、国産粉ミルクの市場は三線都市や四線都市に広がっているという。
長江証券によると、三線都市、四線都市、農村部では国産粉ミルクブランドの市場占有率が輸入外資系ブランドをはるかに上回る。よって国産粉ミルクブランドは今回の新政策を受けた業界の規模の急速拡大において、外資系よりも大きなシェアを獲得することになるという。
またある業界関係者は次のように指摘する。年初以来、国は国産粉ミルク産業の発展にプラスとなる政策を相次いでうち出してきた。今後5年間で、国内十大ブランドの市場シェアは45%から80%に上昇するとみられる。業界の競争環境が改善され、このことがトップ企業には好材料になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月19日
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