秦剛報道官
外交部(外務省)の秦剛報道官は12日の定例記者会見で、防災・災害救援分野でASEAN諸国との協力を引き続き強化する考えを表明した。
--このたびの台風30号はフィリピン、ベトナム、中国などに多数の死傷者と大きな物的被害をもたらした。自然災害の頻発する本地域の国々にとって、防災・減災が共通の試練、課題となっている。地域諸国による防災・減災能力の共同構築について、中国側の考えや措置は?
2004年末のインド洋大津波以来、本地域の国々の防災・減災意識は高まり、協力意向も強まっており、すでに中国・ASEAN諸国協力の重要分野となっている。
ここ数年のASEANプラス1(中国)首脳会議の内容および会議後の発表文書を振り返れば、防災・減災が中国・ASEAN協力の新たな目玉となっていることに気づく。
過去8年余りの間に、本地域では様々な自然災害が発生し、地域諸国は互いに支持し合い、共同で警戒し、助け合ってきた。例えば、2008年の四川大地震発生後、ASEAN諸国は中国に惜しみない、心からの援助を行い、中国の政府と国民はこれに心からの感謝を表明した。
ここ数年、中国とASEANは防災・減災分野の協力を加速し続けている。例えば今年、双方はASEANプラス1の枠組みで防災・減災の国際会議、シンポジウム、緊急対応訓練を行った。中国とASEANは海上協力基金の設立も決定。その重要な内容が防災・減災だ。今年10月、李克強総理はASEAN関連首脳会議出席時に、防災・減災について「中国・ASEAN減災協力行動計画」の策定、東アジアサミットの枠組みでの各国による海上捜索・救難訓練、地震捜索・救難訓練など、一連の重要な提案を行った。
このほど台風30号が中国、フィリピン、ベトナムを襲い、多数の死傷者と甚大な物的被害をもたらした。これによってわれわれは、自然災害が地域諸国の直面する共通の試練であり、連携して対処する必要があるとの認識をさらに深めた。中国側はASEAN諸国と共に、防災・災害救援分野の協力を引き続き強化していく。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月13日
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