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日本の「アジア欧州新シルクロード構想」の不可能性

 

まず、中国政府は「新シルクロード経済ベルト」の構築を打ち出した。この構想の推進は、中国と数多くの中央アジア、西アジア諸国との経済的、文化的結びつきを力強く深める。古代中国の「シルクロード」は中国文化「協和万邦」の広さ、豊かさ、奥深さ、精緻さの証人となった。現在と将来において、「新シルクロード経済ベルト」は中国と中央アジア、西アジア諸国の友好関係の発展をより良く促す。また、「新シルクロード経済ベルト」の中身のたゆまぬ拡充に伴い、中央アジア、西アジア諸国は中国こそが中央アジアと西アジアの経済・社会発展に多くの利点をもたらす国であることを理解する。「新シルクロード経済ベルト」は沿線の中央アジア、西アジア、さらには欧州諸国の経済発展にも新たな好機をもたらす。その時、いわゆる「アジア欧州新シルクロード」地政学枠組みを操る日本の意図は自壊する。

次に、安倍氏の「アジア欧州新シルクロード」という考え方は、歴史的、現実的支えを欠く。打ち出すのは簡単だが、実行するのは難しい。この考え方が正しいかどうかはひとまず置いて、字面の意味を分析しただけでも矛盾だらけだ。日本からイスタンブールへ行く間には海が立ちはだかっており、陸路では結びようがない。トルコのユルドゥルム運輸相の説明によると、この「新シルクロード」は鉄道によってアジアと欧州を再び結ぶ重要な貿易路だ。つまり、「新シルクロード」はアジア・欧州の陸上の商業貿易ルートなのだ。日本は島国で、アジア大陸とつながっていないのに、何をもって「アジア欧州新シルクロード」を主導すると言うのか?

最後に、安倍氏の「アジア欧州新シルクロード」の根本的目的は中国の発展を牽制することにある。これは中国の推し進める「新シルクロード経済ベルト」構想と本質的に異なり、トルコ自身の戦略構想ともかけ離れている。トルコがボスポラス海峡横断海底トンネルを建設し、アジア欧州の交通インフラの連結から着手したのは、中国、日本その他各国から投資を誘致してトルコ経済の発展に役立てるためであり、日本による中国封じ込めの「地政学的役割」に歩調を合わせることは考えにくい。また、日本のトルコとの「親しい」関係は、恐らく一方的な思い込みに過ぎない。トルコ外交の最大の目標はEU加盟だ。加盟への道は険しいが、この目標を放棄したことはない。今回のボスポラス海峡横断海底トンネルにも、実はEUとの距離をさらに縮める考えがある。だが日本はトルコを『中国封じ込め』陣営に引き込むことを望んでおり、トルコ外交の大目標とは相いれがたい。こうした正反対の考え方のため、日本の構想は空振りに終わるだけだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年11月12日

 

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