このほど発表されたマクロ経済データと製造業購買担当者指数(PMI)をみると、中国経済が安定に向かい回復傾向にあることがわかり、中国経済の硬着陸を懸念していた人々の見方を変えている。中国経済体制改革研究会の樊綱副会長がこのほど指摘したところによると、中国経済の軟着陸は基本的に達成され、経済は今、落ち着きをみせている。中国経済の最悪の時期はすでに過ぎ去ったという。「人民日報」海外版が伝えた。
▽新たな調整が基本的に完了
過去1年あまりにわたり、中国経済の伸びは持続的に低下し、第1四半期(1-3月)と第2四半期(4-6月)には、海外の機関により経済成長率が6%以下に下がり、経済が硬着陸する可能性が高いという悲観的な見方がうち出された。だが最新の経済データが華々しく発表されると、硬着陸を懸念する人々の見方は大きく変わった。
発表されたばかりの10月のPMIは51.4%で、4カ月連続で上昇し、過去18カ月間で最高だった。ここから製造業の経済が安定的に好転する様子がうかがえる。
経済成長を牽引する「トロイカ」(消費、投資、輸出)が加速している。第1-3四半期(1-9月)には、消費では社会消費財小売総額の前年同期比実質増加率が11.3%に達し、上半期の伸びを0.2%上回った。投資では農業を除く固定資産投資の同実質増加率が20.2%となり、上半期を0.1%上回った。輸出では輸出入額が同7.7%増加し、増加率は上半期を0.9%下回った。
|