中国国家国防科技工業局が明らかにした情報によると、月探査機・嫦娥3号を打上げる「長征3号乙遥二十三」ロケットが27日に北京を出発し、専用列車で西昌衛星発射センターに向かい、年末の打上げ任務の準備を開始した。人民日報が伝えた。
同ロケットは第3級液体燃料ロケットで、中国航天科技集団公司に所属する中国キャリアロケット技術研究院が中心になり開発した。嫦娥2号の打上げに使われたキャリアロケットと比べ、同ロケットは多くの新技術を採用し、多くの技術状態の変更を実施し、マルチウインドウ・幅狭発射・高精度軌道投入技術の飛躍を実現し、信頼性と安全性を高めた。
同ロケットは11月1日に発射場に到着する予定だ。到着後は、組み立てと試験が実施される。これに先駆け9月12日に同センターに到着していた嫦娥3号の各種試験が順調に進められており、準備作業が秩序正しく展開されている。
嫦娥3号のプロジェクトが2008年2月に発足されてから、21カ月に渡るプラン設計、26カ月に渡る試作機開発、20カ月に渡る完成機開発を経ており、現在は打ち上げを待つのみとなっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月28日
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