シティバンクとDBS銀行に続き、上海自由貿易区に再び外資系銀行の姿が現れている。情報によると、HSBCと東亜銀行はこのほど、中国(上海)自由貿易試験区における支店設立許可を獲得した。HSBCは、2014年初に支店開業を予定していると発表した。これにより計4行の外資系銀行が上海自由貿易区内で支店を設立する資格を獲得し、4行以外の圧倒的多数の外資系銀行も、自由貿易区内での将来の事業展開に興味を示している。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国事業CEOの李権氏は記者の取材に応じた際に、「当行は自由貿易区の概念と形式に賛同しており、同時に将来的に貿易区内で発展する機会と可能性を模索している」と明かした。国際金融報が伝えた。
◆自由貿易区に興味を示す外資系銀行
HSBC中国はこのほど、中国(上海)自由貿易試験区に支店を設立する許可を得たと発表した。HSBCは、HSBC中国(上海)自由貿易試験区支店は、2014年初に開業を予定しており、開業初期は企業の取引先に国際化された銀行サービスを提供すると表明した。貿易区内の関連政策の施行と具体化に伴い、新支店のサービスと事業が徐々に展開されるという。同時に東亜銀行(中国)もまた、東亜銀行(中国)有限公司中国(上海)自由貿易試験区支店の設立許可を得たと発表した。
シティバンクとDBS銀行は、自由貿易試験区の開業当日に試験区内での支店設立を許可された、初の外資系銀行だ。
上述した数行の他に、ANZ銀行、スタンダードチャータード銀行、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行、南洋商業銀行などの各外資系銀行が、将来的な自由貿易区における発展に強い興味を示している。ANZ銀行のマイク・スミスCEOはこのほど取材に応じた際に、「現在当行が得ている情報は大まかなものであり、具体的な内容については明らかにされていない。当然ながら、全体的な概念と形勢は喜ばしいものである。ゆえに当行も自由貿易区で中国事業の支店、もしくはグループ全体の支店を設立する可能性を模索している」と語った。
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