中国国内の高級品消費は今年に入り、大幅に落ち込んだ。世界高級品協会のデータによると、今年に入ってからの中国高級品市場の消費額は、同期としては5年ぶりの最低を記録した。北京晨報が伝えた。
10月1日からの国慶節(建国記念日、10月1日)7連休期間中、中国国内の高級品消費額は約1億8千万ユーロとなり、前年(3億8千万ユーロ)と比べると約53%の大幅減となった。今年1月から国慶節連休前までの国内の高級品消費は、前年同期比57%減の約54億ドルとなった。特に影響が大きかったのは腕時計、革のバッグ、ロゴがはっきり見える高級品だ。世界高級品協会の担当者は、「中国の高級品市場は長期にわたり、贈答目的が中心のゆがんだ発展形態を示してきた。近頃の反腐敗運動により高級品市場は冷え込んでいる。2013年以前は中国における高級品販売のうち、贈答品が72%を占めていた。うち、企業による贈答品調達が50%を占めた」と指摘する。
一方で、国慶節連休に国外で高級品を購入する中国人消費者は増える一方だ。同協会が発表した、国慶節休暇における中国人の国外高級品消費に関する統計報告によると、国慶節連休期間中、中国大陸部住民の国外における高級品消費額は累計約41億ユーロで、前年同期比6.5%増となった。これに、統計に含まれなかった消費や高級サービス業の消費を含めると、消費総額は65億ユーロを超える。
中国人の高級品消費が最も盛んだったのは依然として欧州だ。国慶節連休期間中、同市場における中国人の高級品消費は累計26億6500万ユーロに達し、同期間の中国人の消費総額の65%を占め、前年同期比9%増となった。
同協会は、「10月5日から7日までの3日間に、パリ、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ロンドン、ジュネーブなど、高級品店舗が集中する欧州の有名エリアでは軒並み、中国人消費者によって品物が売り切れになる現象が見られた」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年10月12日
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