李克強総理は10日、ブルネイのバンダルスリブガワンで東アジアサミットに出席した。サミットにはASEAN10カ国および中国、韓国、日本、米国、ロシア、インド、オーストラリア、ニュージーランドの首脳または代表が出席。ブルネイのハサナル・ボルキア国王が議長を務め、東アジア協力の発展、国際問題、地域問題、グローバルな問題について各国首脳が意見交換した。
李総理は「東アジアサミットは発足から8年、東アジア協力の開放・包容精神を堅持し、すでに東アジアとアジア太平洋の国々を結ぶ重要な懸橋となっている。われわれは伝統を継承し、大いに発揚し、安定的発展の勢いを保ち、発展を制約する問題を適切に処理し、溝をうまく管理・コントロールし、平和で安全な発展にプラスの環境を築く必要がある」と指摘。次の3点を提案した。
(1)戦略的協力を強化し、試練に共同で対処する。食糧安全保障、エネルギー安全保障、自然災害、気候変動、公衆衛生分野の協力をより重視し、際立たせるべきだ。中国は関係国との協力を強化し、情報や能力開発などのサービスを提供し、地域のエコ・低炭素発展と人的・文化交流を促進したい。
(2)経済協力を深化し、地域の融合を促進する。地域協力の道を歩み、強みによる相互補完を通じて、資金、技術、市場を共に享受する。中国は域内経済統合において開放、包容、透明の原則を堅持することを主張する。「域内包括的経済連携(RCEP)」各参加国・地域と共に努力して、2015年末までの交渉妥結を目指し、近代的、包括的で、質の高い、互恵的な自由貿易協定を結びたい。
(3)安全保障と相互信頼を強化し、地域の平和と安定を維持する。地域の実情に合った、各国のニーズを満たす地域安全保障メカニズムを構築する必要がある。中国は総合安全保障、共通の安全保障、協調的安全保障という新たな安全保障観を広め、伝統的安全保障と非伝統的安全保障分野で率直で誠意ある対話と協力を推し進め、東アジアが安定と安寧をいつまでも享受できるようにすることを主張する。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月11日
|