華春瑩報道官
外交部(外務省)の華春瑩報道官は8日の定例記者会見で「南中国海の平和・安定維持の面で中国・ASEAN間には高度の共通認識がある」と表明した。
記者:間もなく開催されるASEAN関連首脳会議に中国側は何を期待するか。会期中に「南中国海における行動規範」(COC)協議に新たな進展はあるか。
華報道官:現在東アジア情勢は全体的に安定している。各国は経済成長を維持し、地域協力を推し進め続けている。だが国際・地域情勢には依然不確定要素が多い。地域の平和・安定を維持し、金融リスクに適切に対処し、地域統合を推進し、共同発展を図ることが域内諸国共通の願いであり、今回のASEAN関連首脳会議の主要課題でもある。われわれは、各国の直面する金融・経済リスクに適切に対処して、より良い共同発展を図るために、地域協力の強化策について集中的に議論することを今回のASEAN関連首脳会議に希望する。
「南中国海における行動規範」問題に関して、中国側の立場は非常に明確だ。南中国海の平和・安定維持の面で中国・ASEAN間には高度の共通認識がある。少し前に行われた、南中国海における関係国の行動宣言(DOC)の実行に関する中国とASEAN諸国の第6回高官会議と第9回共同作業部会会議で、双方は引き続きDOCの全面的で実効性ある実行を図り、「段階的推進」「協議による一致」の協議構想に従い、DOCの全面的で実効性ある実行のプロセスにおいて、引き続き「COC」のプロセスを着実に推し進めることで一致した。われわれはASEAN諸国と引き続き緊密な意思疎通を保ち、南中国海地域の平和・安定を共同で維持することを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年10月10日
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