CBDはCentral Business Districtの略、中心業務地区という意味だ。国際的な大都市には、いずれも有名なCBDエリアが形成されている。例えばニューヨークのマンハッタン、ロンドンのシティ・オブ・ロンドン、パリのラ・デファンス、東京の新宿、香港の中環(セントラル)、北京のCBD、深センの福田CBDなどがそうだ。CBDの概念が初めて生まれたのは1923年の米国で、当時は「商業の集まるところ」という位置づけだった。中国では、CBDに関わる場所は軒並み不動産価格が高騰している。北京青年報が伝えた。
▽新宿:2カ月分の給料=住宅1平方メートル分
新宿区は東京23区の中央からやや西よりに位置する東京で最も有名な繁華街のひとつだ。
東京のCBDはかつて、東京都心3区(千代田区、港区、中央区)に存在していたが、あまりにも機関・組織が密集し、交通渋滞が引き起こされたことから、東京都は1960年代から新宿に副都心を建設し始めた。今や、新宿CBDの1平方キロメートルに満たないエリアのうち90%が金融機関であり、国際的な金融機関の98%がここに拠点を置いている。
佳木斯大学の口腔学院を卒業し、現在東京の大学の博士課程で学ぶ張志氏は、「CBDの建設が始まって以来、新宿の不動産価格の上昇幅は日本の上位10位以内の常連となった。東京の不動産価格は世界的に見てもトップクラス。都心の新築価格は75万-125万円/平方メートルに達する」と語る。
張氏はまた、「若者にとって、東京に家を買うのは非常に苦しい道のりになる。一般的に、東京で勤務歴約5年の若者の平均月収は約31万円だ。つまり、2カ月分の給料で住宅1平方メートル分が買える、20年働いてやっと70-90平方メートルの家のローンが返せるということになる。ただし、東京の不動産価格は日本の中でも高い方で、日本全体の平均を見ると、平均7-8年分の収入で普通の住宅を1軒購入することができる」と指摘した。
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