その三、上海協力機構安全保障協力の強化。安全保障協力と経済協力は上海協力機構発展の二大礎石だ。このうち安全保障協力は上海協力機構の創設と強大化の中心的駆動力だ。近年、中東地域の動揺が続き、そのマイナスの影響が中央アジア地域にまで波及している。中国と中央アジア諸国は共に「3つの勢力」(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)の地域への浸透を防ぎ、打撃を与えるという重要な任務を抱えている。この他、麻薬密輸、国際的組織犯罪、サイバー犯罪も上海協力機構の注目する重点的安全保障協力議題となりつつある。加盟国の核心的利益に関わるこうした問題における相互支持は、上海協力機構の育む「上海精神」の重要な構成要素だ。習主席の上海協力機構サミット初出席は、「上海精神」の一層の発揚、加盟国の核心的利益に関わる問題での断固たる相互支持の継続、実務協力の推進へと各国を導くだろう。
習主席の3度目の外遊は中国の全方位的外交構造の構築における新たな重大な一歩だ。わずか10日間の日程で大国間関係の計画、近隣友好の開拓、途上国との協力の深化、多国間外交の誘導という中国外交の4大要素を含み、新情勢下の中国外交の戦略性、大局性、革新性を具体的に示す。習主席の過去2度の外遊が中国外交が一新された感覚を世界に与えたとするなら、3度目の外遊は中国外交の戦略デザインに対する新たな理解を世界に与えるだろう。習主席の外遊は世界に期待をもたらし、中国と世界との良好な相互作用の形成を後押しする。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月4日
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