国務院が上海自由貿易テスト区の建設を原則として可決してから、同区に関するさまざまなうわさが飛び交い、関連の概念株は株価が上昇の一途をたどり、中央政府は司法面での「障壁」の排除に全力を尽くしてきた。今月3日には、新たな「重量級」の情報が香港から伝わってきた。同区が今月27日に正式に運営許可のプレートを授与されて発足し、上海市の艾宝俊副市長(宝鋼集団前総経理)が同区管理委員会の主任に就任するという情報だ。国際金融報が伝えた。
▽今月中にプレート授与
同区の行政等級は副部長(副大臣)レベルになるとみられ、そうであれは副市長レベル以上の人物でなければ主任にはなれない。
ある消息筋の話によると、艾氏は同区管理委員会の主任に就任した後も、上海市副市長の職を継続するが、同区での業務に重心を移すという。艾氏は2007年に同市副市長に任命される前は、中国最大の鉄鋼企業・宝鋼の総経理(社長)だった。
上海市政府の関連部門に尋ねたところ、関係者は、「自由貿易区は最も早ければ今年9月までにプレートを授与される。管理委員会の主任に誰がなるか、今はまだ関連機関の枠組や法律の条項が明確になっていない」と述べた。
▽概念株が好調
同区はまだ正式にプレートを授与されていないが、資本市場にはすでに重大な好材料と改革のメリットが訪れており、関連する概念株は好調だ。あるデータによると、同区の概念ボードの指数が8月26日から9月2日で累計42.6%上昇し、合計で7億元の資金が集まったという。
錦宏中国価値基金の創始者でファンドマネージャーの徐之騫氏は、取材に答える中で次のように述べた。自由貿易区の建設が現地の経済活動の水準と貿易の水準を引き上げることは間違いない。自由貿易区は港湾、空港、倉庫・物流サービス、保税パークを経営する企業の業績に実質的な影響を与え、低い税率や利便化された金融サービス、貿易サービス、通関サービスはより多くの加工企業、メーカー、貿易企業、物流企業を呼び寄せ、関連の上場企業に好材料をもたらす。上海自由貿易区の主導的企業はこれから新たな発展のチャンスを迎えることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月4日
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