福島原発の汚染水の海洋環境に対する影響について、科学者らは定論を出していない。米国の海洋生物学の専門家は、パラジウムと比べた場合ストロンチウムの半減期は長く、人の骨の中に入り骨髄を損ねやすいと指摘した。ストロンチウムが魚を通じて人の食物チェーンに入った場合、危害はさらに拡大する。米科学技術サイト「BETANEWS」は9月1日にスペインの科学者の研究を引用し、福島原発の汚染水は2014年に米国の沿岸部に到達すると伝えた。
福島原発の汚染水漏れが発表されると、韓国人は日本産の水産品の輸入に反対するデモ行進を行った。福島県漁連は8月末、「消費者の理解を得られない」ことを理由に、福島県沖での試し釣りの停止を決定した。
福島原発の汚染水の不適切な処理は、日本国内世論からの批判を浴びている。自民党の塩崎恭久・税制調査会副会長はこのほど党内の会議で、「危機感が不足している。汚染水漏れのエスカレートは国際問題になっている」と批判した。朝日新聞は社説の中で、「汚染水漏れ事故を巡り、政府の国内外に対する説明と情報公開は同じく遅れている」と指摘した。漁業関係者と避難生活中の住民は、東電に対して深刻な不信任の立場をとっている。汚染水漏れを受け、一部の日本人は東京が2020年夏季オリンピックを開催する能力に疑問を呈しており、招致に反対するデモ行進を行っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月3日
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