現地時間8月31日午後6時頃、有人潜水艇「蛟竜号」の母船はミクロネシアのポンペイ港を離れた。蛟竜号はこの後、太平洋北西部の中国コバルトリッチクラスト調査区に向かい、初の試験的応用航行の第3航行段階の任務を遂行する。科技日報が伝えた。
現場総指揮の劉峰氏は、「今回の航行段階では、4回の固定潜水と1回の機動潜水を実施する予定で、作業期間は約10日間となる見通しだ」と説明した。
本航行段階の首席科学者の王春生氏は、「作業区は太平洋北西部のマゼラン海山列に位置し、水深は5000メートル以上に達し、山麓と山頂の高度差は約4000メートルある。蛟竜号は、東西両側の山頂・山腹・山麓で群生する海底生物の分布の法則を調べる計画で、その目的は海山の異なる方角・深度の海底生物の種類を理解し、海山鉱物の採掘の環境アセスメント、生物の多様性の保護に対して理論的根拠を提供することだ」と語った。
蛟竜号の本体部門は今後2日間で、同潜水艇の状態に関する全面的な点検を実施する。水上サポート部門は同潜水艇の潜水・回収の全課程の予行訓練を実施する。海況が良ければ、同潜水艇は9月3日に初の潜水を実施する。本航行段階の任務完了後、母船「向陽紅09号」は9月20日に江陰港に帰還する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月2日
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