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第70回ベネチア映画祭 「ダーク」&「クライシス」が主題に

 

記者と写真を撮り合うご機嫌な姜文

第70回ベネチア国際映画祭が28日夜(北京時間29日深夜4時)に開幕した。世界で最も古い歴史を持つ同映画祭は今年で記念すべき70周年を迎えた。しかし近年は比較的歴史の浅いカナダのトロント国際映画祭の勢いに押され気味だ。そんな中、今年のベネチア国際映画祭は史上初めて3DSFスリラー映画「ゼロ・グラビティ」をオープニング上映作品に選び、世界中の人々に昔から一貫して、時代と共に進歩する先進的かつエネルギーに満ち溢れた映画祭であることをアピールした。揚子晩報が伝えた。

■姜文(ジャン・ウェン)と妻の周韻(ジョウ・ユン)が不可欠な中国的要素に

ベネチアでは現地時間28日午後に記者会見が行われ、イタリアの国宝と呼ばれるベルナルド・ベルトルッチ監督が審査委員長を務めるコンペティション部門の審査員団が大きな注目を集めた。特に審査委員のメンバー構成が記者たちの注目するところとなった。

ベネチア映画祭ディレクターのアルベルト・バルベラ氏は中国人俳優・監督の姜文を審査員に任命した理由をこのように語っている。「中国映画市場は近年すさまじい勢いで急成長しており、国際映画市場でも無視できない勢力となっている。最近ではかなり多くの優秀作品が製作されていることもあり、どうしても中国映画人の中から審査員を選出したかった。中国映画を代表するにはどの人物が適任かと考えた際に、一番初めに頭に思い浮かんだのが姜文氏だった」とし、審査員長を務めるベルトルッチ監督も同様の考えだったことを強調して語った。姜文が監督を務めた「太陽の少年」(原題:陽光燦爛的日子、1994)のデジタルリマスター版が現地時間9月3日と4日の2日間にわたり2回上映され、映画祭の中で最も期待される映画プログラムの一つとなっている。

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