江蘇省南京市郊外にある旧日本軍が残した化学兵器の廃棄作業現場で28日、中日両国の代表が現地での作業が全て完了したと宣言した。新華社が報じた。
廃棄作業に携わった中国側の担当者は、「南京は、旧日本軍が残した化学兵器の廃棄作業が行われた国内最初の地である。廃棄作業は2010年9月にスタート、両国の共同努力によって、3年近くに及んだ作業は安全かつ秩序立てて順調に進められ、現地住民の生命財産や生態環境の安全に対して脅威や危害が及ぶ可能性はほぼ完全に取り除かれた。今後、中国国内の他の地域で廃棄作業が行われる際には、今回終了した南京での作業が、貴重な参考事例となるだろう」と語った。
同担当者はまた、旧日本軍が残した化学兵器を全て廃棄する任務は、極めて重く遠い道のりだと強調した。中国側は、両国が取り決めた廃棄計画にもとづき、マンパワーや物資の投入拡大を続け、作業員や生態環境の安全を確保するという前提のもとで、廃棄作業のプロセスをいっそう加速させ、一日も早く化学兵器を完全に破棄するよう、日本側に強く求めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月30日
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