■島民は軍駐留で巻き添えを食うことを懸念
国民党のある「立法委員」は、日本の軍駐留は台湾漁師の操業を著しく圧迫すると指摘する。漁業紛争や釣魚島問題のために今後与那国島周辺海域で台日艦艇の衝突や対峙事件が起きる可能性は決して杞憂ではない。5月29日に日本水産庁の巡視船は与那国島周辺で台湾漁船1隻を拿捕し、船長を逮捕した。「台日漁業協定」発効から1カ月足らずで、日本側に拿捕された台湾漁船はこれで4隻目となった。
与那国島漁協の窓口には、台湾海軍が周辺海域で行なう演習についての掲示が常に貼ってあるという。周氏は「これまで与那国島島民は自衛隊の駐留に反対し、レーダーなど軍事施設が建設されて、他の国や地域による軍事攻撃を招き、生活が脅かされることを懸念してもきた」と指摘した。
ましてや与那国島島民にしてみれば、日本本土よりも台湾の方が親しみがある。第2次大戦まで与那国は台湾と頻繁に往き来し、住民は1つの生活圏のようにしょっちゅう台湾へ受診や進学に行った。また、与那国町は「自立自治」を果たし、台湾と経済貿易関係を発展させることを望み、2005年に「独立」宣言も発表している。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月23日
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