シンポジウムで基調講演を行なった清華大学現代国際関係研究院の劉江永副院長(左上)、中国社会科学院日本所の高洪研究員(左下)、中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長(右上)、中国社会科学院日本研究所の楊伯江副所長(右下)。
出席者らは「中日両国間には多くの問題が存在するが、両国関係は非常に重要だ。現在、中日両国の難局と最大の懸念材料は中日友好の民間の基礎および社会的基礎の動揺にある。双方間の不信感の高まりは、北東アジアの安全保障情勢と中国の平和的発展に影響を与えうる。こうした状況の中、民間外交とパブリック・ディプロマシーの強みを発揮して、民間の交流や協力を促進し、中日友好の民意の基礎を強化することが、なおさらに求められている」との認識を示したうえで、(1)できるだけ多くの日本の民衆が理性的な対中観を抱いてくれるよう目指す(2)両国メディア間の交流を強化する(3)日本企業との交流を強化する(4)学者、専門家間の交流を重視する(5)日本右翼または反中的人物との交流を重視する(5)青少年の交流と相互理解を中心に人的交流を強化し、平和友好と共同発展が中日両国の主流の民意、価値観になるようにする??ことを提言した。
最後に日本留学分会の旭日干会長は総括の言葉として「来賓各位は中日関係の歴史と現状、および中日関係の直面する厳しい試練について分析すると同時に、両国間の膠着状態を打開するために良い提言を行なった。しかも新しい発想に富んでいた。このほか民間交流の促進についても、法律レベルでの中日友好の長期的に実効性ある制度の構築という提言を含め、新たな見解を多く示した。中日友好は両国政府および両国民の利益であるのみならず、アジア太平洋地域および世界全体の利益でもある。今回のシンポジウムは留学経験者の独特の強みを十分に発揮して、中日関係の問題について研究を行なった。中日両国の民間交流を強化し、両国民間の相互理解と相互信頼を強化することは非常に重要だ。中日両国関係がみなさんの共同努力の下で改善され、どんどん良くなることを期待している」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月19日 |