フォーチュン品質研究院がこのほど発表した2013年版「中国免税報告書」によると、今年は中国の高級品消費の外部流出が加速しており、中国大陸部で高級品を購入したいと回答した中国人消費者は20%のみとなった。新華網が伝えた。
フォーチュン品質研究院の周�合院長は、「2012年の中国人消費者の高級品消費は、2011年の『1+1+1』の法則(中国大陸部、香港・マカオ、欧米での高級品消費の比率が同じ)を打破した。高級品の購入先の重心は中国大陸外に移り、香港・マカオ地区が26%を占めたほか、欧州が海外旅行消費の重心となり23%を占めた。これに続いたのが米国の10%で、日本は3%に低下した」と指摘した。
2013年も海外での消費を選ぶ流れが続いたが、香港・マカオが中国人消費者が最も好む高級品の購入先となり、44%の比率を占めた。欧州を選択した消費者は8%低下し、米国で高級品ブランドを購入した消費者の比率は5%上昇した。また、2013年の中国人高所得層の海外高級品購入の傾向は昨年と同様で、その傾向が更に強まった。特に1億元(約16億円)以上の資産を持つ富豪のうち、51%が海外消費を選択した。
周院長は、「2013年の最大の変化は、中国大陸で高級品を購入したいとした中国人消費者が、20%のみとなったことだ」と語った。北京は初めて上海を抜き、本年度の中国人消費者が最も好む、高級品の購入先となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月15日
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