世界に再製造産業の生産額は1千億ドルを超える。このうち自動車・プロジェクト機械再製造業の生産額が3分の2以上を占める。中国はプロジェクト機械の製造大国であり、利用大国であり、今後は大量の機械が廃棄の時期を迎えることになる。これは再製造産業にとってのチャンスであるだけでなく、新たな経済成長源でもあるといえる。
▽用語解説:「再製造」
再製造(リマニファクチャー)とは、古くなった機械設備に新しい命とエネルギーを吹き込むプロセスだ。廃棄された機械設備を中核(コア)とし、専門的な技術を採用し、既存の製造技術を土台として新たに製造を行う。再び製造された製品は、性能の点でも品質の点でも元の新製品に劣らないものとなる。
科学的にいえば、再製造とは廃棄された製品を高度な技術で修復し改造する産業だ。損壊した部品や廃棄された部品の性能がどれくらい失われているかの分析や寿命の評価を土台として、再製造工程を組み立て、関連する一連の先端製造技術を採用して、再製造する製品の品質が新品と同じかそれ以上になるようにする。
再製造は製品の寿命を引き延ばし、製品の技術性能や付加価値を高めるだけでなく、製品の設計、改造、修理に関する情報を提供し、最終的には最も低いコストと最も少ないエネルギー資源消費量で製品のライフサイクルを全うさせるものとなる。これまでの実践から明らかなように、再製造された製品の性能と品質は元の製品と同じかそれ以上のレベルに達していながら、コストは新製品の4分の1から3分の1で済み、エネルギー使用量は60%、材料資料量は70%以上も節約できる。ある業界関係者によると、製造業の製品の潜在的な価値を最大限に掘り下げ、エネルギー資源の消費をゼロに近づけること。これこそが再製造産業の発展の最大の意義だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年8月13日
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