調査会社・インターネット実験室の創始者である方興東氏は本誌の取材に応じ、「2000億元とは相当な金額であり、中国インターネット産業が相当な規模を形成し、高い成長率を維持していることを示している。米国との間にはまだ一定の開きがあるが、この数値からは中国が情報消費を大々的に発展させており、大きな潜在力を秘めていることが読み取れる」と指摘した。
方氏は、「シリコンバレーが新サイトへの投資を重視し、業界全体の新陳代謝が健全であるのと比べ、中国のインターネットは依然として大企業の天下だ。いかに新たなイノベーション型の企業を引き立てるべきか、これは中国のインターネット発展環境が解決すべき根本的な問題だ」と分析した。
◆国内資本市場、さらなる取り組みが必要
100強のうち上場企業は54社(国内上場は18社、香港上場は4社、米国上場は32社)となった。上場企業の純利益は400億元を、テンセントと百度の純利益は100億元を、網易、盛大網絡、搜狐、巨人網絡の純利益は10億元を上回った。上場企業の平均純利益率は25%を上回った。テンセントと百度は、世界インターネット上場企業の時価総額でトップ10入りを果たした。
中国インターネット協会の石現昇副秘書長は、「これは中国でトップのインターネット企業が、業界・ユーザー・資本市場から認められ、すでに先進国の企業と競争できるようになったことを意味する」と指摘した。
|