■食品安全の「ゼロリスク」:世界的難題をどう打開するか
メラミン事件、米国ブランドの亜硝酸塩の基準超過、日本ブランドの亜鉛含量不足と、国産でも外国産でも粉ミルクは品質面の問題を生じており、消費者は「食品の安全性の管理・監督はすでに世界で等しく最大の難題となっている」ということを気づかされている。最も厳格な管理・監督で知られるEUでさえ、2011年に大規模な大腸菌問題が生じた。
「食品安全は第1に責任の問題だ。どの段階でも管理が厳格でなければ潜在的リスクが生じうる」。東方艾格乳業の陳連芳アナリストは「良好な操作基準と重要部分のコントロールを厳格に遵守すれば、フォンテラは同様の事件を回避できる。安全の第一責任者として、企業は常に品質管理を最優先すべきだ。少しもおろそかにしてはならない」と指摘した。
宋氏は「パイプの汚染による偶発的品質事故の発生は、科学的観点から見ても食品安全の『ゼロリスク』達成が困難であることを業界に伝えている。管理・監督当局と企業がすべきなのもリスクを最低に抑え、その害を制御可能な範囲内に止めることだ」と指摘した。
「統一基準、幾重もの検査」。陳氏は「輸入粉ミルクは『免除』権を享受すべきではない。輸入乳製品に対してより厳格で、整った、全面的な検査基準を設けるべきだ。同時に、大企業に対して自らの社会的責任を履行し、国際的要求を上回る要求を自らに課すよう奨励すべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月7日
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