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中国海軍の宗谷海峡通過は示威ではない

 

宗谷海峡の位置。

中国海軍の艦艇5隻が中露合同軍事演習「海上連合2013」終了後、計画通り14日に宗谷海峡を通過してオホーツク海に抜け、西太平洋を経て母港に帰港した。また、帰航途中、西太平洋海域で遠洋航行訓練を行なった。尹卓少将は人民網の取材に「海軍の宗谷海峡通過は純粋な訓練活動であり、第三国を念頭に置いたものではない」と指摘した。

共同通信によると、日本は中国海軍の活動範囲の拡大を強く警戒している。日本側が強く反応している理由について、同海域が米日の最も隙のない防衛区域で、航空自衛隊の最良の装備がいずれも北部の最前線に配備されており、日本の主要な工業、経済地帯も北太平洋側にあるからだとの指摘がある。

これについて尹少将は「中露両国海軍が合同軍事演習を行ない、各々宗谷海峡を通過したのは純粋な訓練活動であり、第三国を念頭に置いたものではない。これは非常に明確で、確かな外交的、戦略的背景がある。示威の意図はない」と強調した。

尹少将は「米国と日本は軍事同盟を結んでおり、米日同盟と米日安保条約は間違いなく第三国を念頭に置いたものだ。だが中国とロシアは同盟を結んでおらず、共同作戦の義務は負っていない」と分析。「今後釣魚島(日本名・尖閣諸島)、南中国海、台湾海峡などで仮に軍事衝突が起きた場合、ロシア軍が中国側と共に作戦を行なうとは想像できない。全くあり得ないことだからだ。ロシアが仮に北方四島で日本と衝突した場合も、中国が作戦に参加することは当然ない」と指摘した。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年7月16日

 

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