中国国家統計局が15日に発表した公報によると、中国の上半期の国内総生産(GDP)の速報値は24兆8009億元に達し、不変価格で計算すると成長率は前年同期比7.6%増となった。そのうち第1四半期の成長率は7.7%、第2四半期は7.5%となった。産業別に見ると、第一次産業のGDPは3.0%増の1兆8622億元、第二次産業は7.6%増の11兆7037億元、第三次産業は8.3%増の11兆2350億元。四半期ベースで見ると、第2四半期のGDPは前四半期比1.7%増となった。人民日報が伝えた。
中国国家統計局の盛来運報道官は、「全体的に見て、上半期のGDPは安定的に推移し、主要指標はいずれも年度予想の合理的な範囲内となった」と説明した。
上半期の農業生産は着実に増加し、夏の食糧が豊作で、前年同期比で196万トン増(1.5%増)となった。夏の菜種の生産量は、前年同期比で45万トン増(3.4%増)の1348万トンとなった。豚・牛・羊・家禽の肉の生産量は、0.2%減の3916万トンとなった。
固定資産投資は高い増加率となり、第三次産業への投資の増加率は投資全体の増加率を上回った。上半期の固定資産投資額(農家を除く)の名目増加率は前年同期比20.1%増の18兆1318億元となり、増加率は前四半期より0.8ポイント低下し、前年同期より0.3ポイント低下した。
工業生産は着実に増加した。上半期の一定規模以上の工業企業の増加値は、不変価格で計算すると、前年同期比9.3%増となり、第1四半期の増加率から0.2ポイント低下した。そのうち6月の一定規模以上の工業企業の増加値は、前年同月比で8.9%増、前月比で0.68%増となった。
住民の所得は着実に増加し、農村部の住民の所得増加率が都市部を上回った。上半期の全国都市部住民平均所得は、1万4913元となった。そのうち都市部住民の可処分所得は平均1万3649元となり、名目増加率は前年同期比9.1%増となった。価格要素を除いた実質的な増加率は6.5%。全国農村部住民の平均現金収入は4817元で、名目増加率は前年同期比11.9%増となった。価格要素を除いた実質的な増加率は9.2%。
盛報道官は、「現在の経済環境は複雑を極めている。次の段階では安定的な進歩、対策、質の向上を続け、安定的な成長・構造調整・改革促進を計画的に推進し、マクロ経済政策の持続性・安定性を維持し、調整の目的性と予見性を高め、市場メカニズムの作用をより良く発揮し、市場と経済の内生的活力を引き出し、国民経済の持続的・健全な発展を促し、中国経済のアップグレード版を築き上げる」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月16日
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