中国を公式訪問中の韓国の朴槿恵大統領は29日午前、清華大学で講演「新たな20年を共に開く韓中心信の旅」を行なった。冒頭と結びの言葉は流暢な中国語で行ない、両国の文化と夢、朝鮮半島と北東アジアの未来に言及したほか、自らの体験を例にとって若者を激励した。20分近くの講演で、熱烈な拍手が11回上がった。京華時報が伝えた。
朴大統領が冒頭から流暢な中国語で挨拶すると、熱烈な拍手が10数秒間続いた。北東アジアの国家関係に言及した際は、『中庸』の「君子の道は譬えば遠きに行くに、必ず邇きよりするが如く、譬えば高きに登るに、必ず卑きよりするが如し」との一節を引用し、国家間でも相互信頼を強化し、苦難を共にする必要があると指摘した。また、両親が共に亡くなった苦難に満ちた時期に中国哲学・古典を多く読んだことに触れ、中でも忘れがたいものとして諸葛亮が息子に残した言葉「淡白にあらざれば、もって志を明らかにすることなく、寧静にあらざれば、もって遠きを致すなし」を挙げた。
講演で朴大統領は「文化」という言葉を10回以上使用。長い歴史を持つ両国の文化は韓国では「漢風」、中国では「韓流」として現れていると指摘。「文化を通じて共感を形成してこそ、心と心の距離を真に近づけ、友となることができると思います。中韓両国には深く根ざした文化的縁があり、こうした共感は大切にする価値があります」と語った。
中韓関係、朝韓関係と北東アジアの未来については「両国民間、指導者間の相互信頼を深めることができれば、国と国との関係も一層緊密化するでしょう」と強調。「両国の河の水が大海に注ぎ合流するように、中国の夢と韓国の夢も1つに結ばれています」として、中韓は国民の幸福という目標に向けて手を携えて歩んでいるとの認識を示し、「韓国の夢が中国の夢に付き添うことができれば、新たな北東アジアの構築という夢を必ず実現できます」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月30日
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