中国の中央銀行・中国人民銀行と英国の中央銀行・イングランド銀行は英国のロンドンで現地時間の22日、2千億元/200億ポンド規模の二国間通貨交換協定を締結したことを明らかにした。人民銀の指摘によると、協定締結は海外市場における人民元利用の促進にプラスとなり、また貿易と投資の利便化にもプラスになる。ここ数年来、国境を越えた貿易における人民元建て決済や通貨交換などの措置が推進されるのにともない、人民元の海外進出のスピードが加速しているという。「人民日報」が伝えた。
人民銀関連部門の責任者によると、国境を越えた貿易における人民元建て決済は2009年7月に上海市、広東省など4カ所でテスト運営がスタートし、現在では実施範囲が全国に拡大している。海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支だけでなく、資本収支においても人民元建て決済業務が秩序よく推進されている。2010年8月から、海外の中央銀行、人民元建て決済取り扱い銀行、人民元業務取り扱い銀行などの各種金融機関が、人民元によって中国の銀行間債権市場に投資することが可能になった。11年には、国境を越えた人民元業務の対象範囲が中国からの対外直接投資、海外企業による中国への直接投資、海外プロジェクトにおける融資にも広がった。
ここ3年あまりの間に、国境を越えた貿易・投資における人民元建て決済業務は秩序よく発展し、決済の規模が著しく拡大され、海外での人民元の取り扱い規模が増加を続けている。テスト運営スタートから今年4月末までの間に、全国で処理された経常収支における人民元建て決済額は6兆8千億元に達した。今年1-4月は1兆3千億元で前年同期比72%の増加だった。また全国で処理された国境を越えた直接投資における人民元建て決済額は5470億元で、うち今年1-4月は1106億元だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年6月24日
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