中国都市生活質量研究センターは22日、今年の中国35都市の生活の質に関する報告を発表した。主観的な満足度では北京の順位は24位にとどまるが、公開の経済データに基づく客観的な生活の質指数では北京は1位で、両者の間に大きな隔たりがある。京華日報が伝えた。
調査によると、全国35都市の生活の質の主観的な満足度指数は平均で50.87と、満足と不満の境目である50をぎりぎり上回った。
北京の生活の質の主観的な満足度は、全国ランキングでわずか24位にとどまる。5分野の指数の中で順位が最高だったのは社会保障満足度で9位、人的資本の満足度は11位となっている。北京は従業員の社会保険や賃金面では満足度が比較的高くなっていることがわかる。しかし他の3つの指標の満足度は低く、生活レベルの満足度は22位、生活の実感での満足度は25位、生活コストの満足度は34位と下から2番目という結果になっている。ランキング最下位の都市は上海だ。
これに対してマクロ経済指数では北京がトップとなっている。生活の実感では1位、社会保障は2位、人的資本は4位、生活水準は5位だが、生活コストはやはり34位にとどまる。
主観的な満足度と客観的な経済指標との大きな格差は、北京が大きく発展はしたものの、そこで暮らす市民は北京での生活を、ふさわしい質を具えているとは感じていないことを表している。
今回、同センターは食品の安全に関する満足度を初めて調査に取り入れた。全国35都市の食品の安全に関する満足度指数は41.61で、満足の範疇に達していない。35都市の中では厦門(アモイ)のみが50を上回り、北京の順位は9位にとどまる、全体的に見て、食品の安全に対する満足度は低いことがわかる。(編集YH)
生活の質についての主観的満足度のランキング
トップ10
1位 済南 2位 青島
3位 厦門 4位 長春
5位 合肥 6位 西寧
7位 寧波 8位 石家荘
9位 福州 10位 杭州
下位10位
26位 大連 27位 太原
28位 南寧 29位 哈爾濱(ハルビン)
30位 貴陽 31位 広州
32位 武漢 33位 昆明
34位 深セン 35位 蘭州
「人民網日本語版」2013年6月24日
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