北京国際科学技術産業博覧会(科博会)で行われた2013年スマートシティ・フォーラムで明らかになったところによると、北京市は今年中に4G基地局を1200カ所設置するほか、LTEをWiFiに変換するTD-FI設備のバスへの設置を促進するという。TD-FI設備はすでに市街地の主要道路を走るバス3400台に設置されているが、年末までにこれを1万台に拡大する計画。これにより、WiFi機能付きの携帯電話やノートパソコン、タブレットPCを持っている乗客は、バスの中で無料で4Gサービスを体験できるようになる。人民日報が伝えた。
4Gネットワークが実現すれば、理論上はダウンロード速度が100Mbpsに達することになる。これはダイヤルアップ接続の2千倍、3Gネットワークの50倍のスピードだ。また、アップロード速度も20Mbpsに達し、しかも移動状態による影響を受けない。1つの携帯電話でHD動画を4つ同時に再生してもスムーズに見ることができるようになり、携帯電話がいつでもどこでもネットにアクセスできる「小型コンピュータ」になる。
TD-FI設備は将来的に、地下鉄やショッピングセンターといった公共の場にも設置され、市民は高速の4Gサービスを便利に利用できるようになるという。このほかにも、携帯電話のNFC(近距離無線通信)決済サービスにより、携帯を使って様々な場面で決済を完了できるようになる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年5月29日
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