「6月1日より、中国国内向け輸入貨物(小包・その他輸送容器の形態は問わず)には、2缶以上の粉ミルクをパッキングすることを禁じる。規定数を上回っている貨物は、輸出元国に返還する」という新しい規定が税関総署から発表されるという噂が、ネット上を飛び交った。税関総署はこの噂について、「個人が輸入する粉ミルクの個数制限に関する規定を発表する予定はない。オンラインフォーラムで語られていることは事実ではない」ときっぱりと否定した。人民網が報じた。
最近、一部の微博(ミニブログ=中国版ツイッター)、オンラインフォーラム、QQ群(インスタントメッセンジャーの一つ)において、「税関総署は、『6月1日より、中国国内向け輸入貨物(小包・その他輸送容器の形態は問わず)には、2缶以上の粉ミルクをパッキングすることを禁じる。規定数を上回っている貨物は、輸出元国に返還する』という新しい規定を発表する方針だ。この情報はかなり確かなもので、税関総署はすでに、物流大手各社に、6月1日以降、2缶以上の粉ミルクが入った貨物は扱わないようにとの通達を出した。今月25日までに発送される貨物については、新規定は適用されない」という情報が、ネットユーザーの間で飛び交った。この噂は、多くの乳幼児を持つ母親や妊婦の間で、たちまち話題となった。
記者が22日、この噂について税関総署に対して問い合わせたところ、税関総署新聞(報道)弁公室の担当者から以下の回答が得られた。
「税関は、国の法律法規・規則・公告などに依拠し、輸出入貨物・物品・輸送方法に対する監督管理を実施している。個人が輸入する粉ミルクの個数制限に関する規定を発表したことはなく、その予定もない。一部のオンラインフォーラムで噂されている内容は事実とは合致しない。ネットユーザーや一般大衆は、中国税関公式サイトや12360番ホットライン・サービスなどで、税関が法律執行している各種規定の詳細について今一度確認してほしい」。
これより前に、記者が12360番中国税関ホットラインに電話をしたところ、「噂されているような新規定に関する情報は入っていない。個人が粉ミルクを海外から輸入する場合は、2010年7月2日に発表された『税関総署公告2010年第43号(個人宛郵送品の出入国管理措置に関する事項の調整について)』を参考として手続きを行う必要がある」という回答だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年5月23日
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