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沖縄に今も残る中国の風習 福建人の末裔が行う孔子祭

 

沖縄の首里城にある有名な「守禮門」。明朝第十三代の皇帝・万暦帝が贈った詔書の中の「守禮之邦」の文字を取って名付けられた。

■数え切れないほど見かける沖縄のシーサー

古代遺跡のほかにも、現代の沖縄には多くの中国の名残が見られる。北京には「盧溝橋の獅子は数え切れないほど多い」という言葉があるが、沖縄でも、いたるところにさまざまな種類の「シーサー」と呼ばれる狛犬の姿を見かける。シーサーを置くという風習は14世紀に中国から伝わったとされる。中国と同様、沖縄の人もシーサーが魔除けの効果を持つ「守り神」だと信じていた。沖縄を旅行すれば、常に一組、或いは数組のシーサーを見かけることになるだろう。屋根の上に立つシーサーや壁にはめ込まれたシーサー、観光地の土産屋で売られているシーサーの記念品など、シーサーは沖縄の象徴となっている。

また、沖縄の街角で毎回T字路にさしかかると、「石敢当」という3つの文字が書かれたさまざまな形状の石碑を見かける。「泰山石敢当」は唐代から始まった中国古代の風習で、一般にはT字路や十字路に設置されている。石の上には「石敢当」や「泰山石敢当」と書かれており、魔除けや厄除けの意味を表す。現在では、中国の「石敢当」の風習はすでにどこにも見られないが、沖縄ではこのような古くからの風習が今も残っている。沖縄の「石敢当」は街角で見られるだけでなく、観光土産物屋でも各種工芸品として販売されており、沖縄の風景を代表する特徴の一つとなっている。

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