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シリア問題の唯一の出口は政治的解決

 

中国の李保東国連大使は15日、国連総会でシリア関連決議案の採決を前に「中国は一貫して政治的解決がシリア問題の唯一の出口だと主張し、シリア問題の政治的解決に向けた潘基文国連事務総長と国際社会の新たな調停努力に積極的に応じ、支持するよう各国に呼びかけるとともに、シリアの政府および反体制派に対して的確に責任を担い、直ちに戦闘と暴力を停止し、政治的対話を開始し、政治的移行案を早急に見いだすよう促している」と表明した。

李大使はまた「中国はシリア問題の一刻も早い解決におけるアラブ諸国およびアラブ連盟の懸念を理解し、シリア問題の政治的解決におけるアラブ諸国およびアラブ連盟の重要な役割を重視している。アラブ諸国を含む国際社会と共に努力して、シリア問題の平和的かつ公正で適切な解決、シリアおよび地域各国・国民の利益の保護、中東地域の平和と安定の維持のために引き続き積極的かつ建設的な役割を発揮したい」と表明した。

中国外交部(外務省)の洪磊報道官は16日の定例記者会見で「シリアの将来はシリア国民が自ら決定すべきだ。喫緊の課題は一刻も早く戦闘と暴力を停止し、ジュネーブ合意を基礎に政治的移行を実施するようシリアの関係各方面を促すことだ。国連を含む国際社会のいかなる行動も、この目標の実現に寄与し、かつ国連憲章の趣旨と原則および国際関係の基本ルールを恪守するものであるべきだ」と述べた。

第67回国連総会は15日の会議で、フランス、ドイツ、英国、米国など37カ国が共同起草したシリア問題に関する新決議案を賛成107カ国、反対12カ国、棄権59カ国で採択した。中国、ロシア、朝鮮、イラン、ジンバブエなどが反対票を投じ、インド、ブラジル、シンガポール、南アフリカ、ウクライナ、ナイジェリア、スーダンなどが棄権票を投じた。

国連憲章に基づき国連総会決議は政治的影響力は持つが法的拘束力はない。一方、安保理決議は強制性を持ち、関係国は受け入れと履行を義務づけられる。(編集NA)

「人民網日本語版」2013年5月17日

 

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