開発に10年間、3億5千万元を費やした国家863計画の重要任務--有人潜水艇「蛟竜号」の開発および海洋試験プロジェクトは27日、江蘇省無錫で科学技術部(科学技術省)専門家グループによる検収に合格した。これは、中国が深海調査用有人潜水艇の設計、建造、試験技術を系統的に掌握し、追随・模倣から自主統合・自主イノベーションへの転換を実現し、有人深海探査先進国の仲間入りを果たしたことを意味する。人民日報が伝えた。
科技部863計画の海洋技術領域弁公室は27日、無錫で「蛟竜号」プロジェクト検収会を行った。徐冠華院士率いる15人の専門家は、「蛟竜号は世界の同型潜水艇と比べ、最大の潜水深度を誇るのみならず、最大潜水深度は安全で信頼できる。実際の応用に必要な作業能力も備えており、水中音響通信、自動制御、最大深度での作業などの性能も他を大きくリードしている」との見方を示し、同プロジェクトに対し一致して検収合格に同意した。
検収合格後、蛟竜号は科技部863計画海洋技術領域弁公室から、ユーザーである中国大洋鉱物資源探査開発協会へと引き渡され、未来の深海鉱物資源探査、深海科学研究において開拓者としての役割を発揮する。
同日の検収会では、中国船級社が中国船舶重工集団公司第702研究所に対し、蛟竜号の船級証明書を授与した。これにより、蛟竜号は出国のための「パスポート」を取得したことになり、国際的な入札募集への参加、国際プロジェクトの請負などが可能となった。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年4月28日
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