22日、蘆山県人民医院の近くで、大型移動救急医院で負傷者の手術を行う医療人員。
4月20日の四川省の地震の救援作業が現在も急ピッチで進められている。市の科学研究機関と企業が協力して開発した大型移動救急医院、多機能浄水車などのハイテク救援設備が被災地区へ向かって救援作業にあたり、救援作業で重要な役割を果たしている。重慶日報が伝えた。
第3軍医大学、耐徳工業、解放軍後勤工程学院などの機関が共同で開発した「大型移動救急医院」が蘆山県で初めて救援作業に投入された。同救急設備では運輸やシェルター構造、空気浄化システム、ガス供給システム、シェルターの昇降装置、電気システム、手術モニタリング車などの移動救急の中心的な技術革新を実現している。手術用シェルターは?級手術室のクリーン度基準をクリアしており、現地で頭蓋や胸部などの切開といった難易度の高い手術を実施できる。
「地震発生後、多くの負傷者が治療を必要としているが、現地病院のベッド数や手術室は不足している。移動救急病院はどこでも必要なところに設置可能だ。」耐徳工業の関係者によると、被災地入りしてからの3日で、同設備は負傷者数百人を治療、診断してきた。
蘆山県最大の避難所である体育館には、被災者約3万人が集まっている。被災者の生活用水を確保するのは、解放軍後勤工程学院救援隊が開発した多機能浄水車2台だ。同浄水車は最先端の膜処理技術を使い、濁った汚水を飲用可能な水に浄化することができ、1台あたり1時間で飲用水5トンまたは生活用水8トンを浄化可能だ。こうした強力な浄化機能が被災者の生活用水の問題を解決している。
第3軍医大学西南医院救援隊が持参した自主開発の設備である、野戦応急検査車も今回の救援活動で初めて登場した。同行したリモートモニタリング車とレントゲン車も先進的なレベルを誇る。「従来の救援医療では、負傷者のケガの度合いは精密な医学検査ではなく医師の経験が頼りだった。しかし野戦応急検査車の登場がこうした状況を変えた。」同大医学検査学部の鄭峻松教授によると、同車はドライケミカルや微量毛細血管分析といったスピード検査の新技術を通じて、災害救援で必要な血液ガス分析や電解質検査、肝機能障害などのスピード検査を行い、災害医療の救援のレベルを大きく引き上げた。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年4月27日
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