世界の自動車メーカーが急速に発展する中国自動車市場のシェア争奪に乗り出す中、日本自動車メーカーはこれまでのシェアの維持に苦しんでいる。米ウォール・ストリート・ジャーナルの4月22日の報道を引用し、環球網が伝えた。
日本3大自動車メーカーは、中国市場で苦境に立たされている。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題が起きると、3社の販売台数は過去数カ月で急減した。しかし業界関係者は、「釣魚島問題は日本自動車メーカーの販売台数にある程度の影響を及ぼしたが、実際にはその前から中国人消費者の流出が生じていた」と指摘した。
デロイトは中国自動車工業協会のデータに基づき、日本車は2007年に中国市場で28%のシェアを持っていたが、2010年には23%に低下したと推算した。 Automotive Foresight (Shanghai) Co.の張豫・董事総経理は、「日本車メーカーの中国での新車発売ペースは、フォルクスワーゲン、ヒュンダイ、ゼネラル・モーターズに及ばず、また日本車の価格はその他の国家のメーカーを15-20%上回る」と述べた。
米国市場に進出した当時と同様に、日本メーカーは製造技術やその他の優れた性能・指標により中国市場に進出した。彼らは10年前、中国自動車市場の高度発展開始のチャンスをつかみ、中国で急速に拡大した。しかし彼らは、急速に変化する中国市場(中国人消費者の絶えず変化する好み、SUVなどの市場の発展など)への反応が遅れた。日本メーカーは中国南方での高級車販売に注力しているが、西部地区の顧客開拓の進展は緩慢だ。リコールやその他の問題もまた、日本車の品質の信頼を損ねている。さらに日本メーカーは、中国人消費者の自動車使用習慣に関する判断ミスを犯した。
トヨタ、日産、ホンダは21日に開幕した上海モーターショーで、中国人消費者を引きつけようとしている。トヨタは展示ブースで2車種の低コスト自動車を展示した。トヨタによると、この2車種は現在の中国の家庭に向けデザインしたものだ。日産は中国市場に特化した初のSUVを発表した。ホンダも中国でミニバン「JADE」を初公開する。日本メーカーはさらに、その他の購入特典を強調している。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月24日
|