四川省雅安市蘆山県で20日に発生したマグニチュード(M)7.0の大地震により雅安市16郷・鎮の通信が遮断されたが、22日12時の時点で、永富郷と明礼郷を除く14郷・鎮で通信インフラがすでに復旧した。四川省全省で被害を受けた道路は全長3920キロメートル、うち約9割にあたる3513キロメートルが復旧した。四川省政府新聞(報道)弁公室が22日午後に行った第5回記者会見で明らかにした。人民日報が伝えた。
交通部門によると、22日午後6時30分の時点で、蘆山県の郷道2本の復旧作業が総力をあげて進められている以外は、被害が深刻だった宝興県・蘆山県内の国道・県道など幹線道および県道・郷道は軒並み全面復旧、通行に支障はなくなったという。
このほか、被災地区で送電が中断されていた35キロボルト以上の変電所34基のうち、22日午後4時の時点で、21基が復旧した。地震の影響で18万6600世帯が停電したが、うち8割を上回る15万4600世帯では、すでに電力供給が復活した。
被災地の党委員会政府と民政部門は、被災者の安全な避難場所を確保するため、ただちに避難所を準備、受け入れ体制を整えた。22日午前9時の時点で、105カ所の避難所を設け、計5万781人の被災者を受け入れた。22日未明には、避難用テント3万275張、掛け布団11万5千枚、衣服1万着など各種緊急支援物資が先に被災地に届けられた。
現在、中国国際地震災害救援隊など国内の各種救援隊や人民解放軍・武装警察・民兵など数多くの緊急援助団が、蘆山県や宝興県など被害が深刻だった地域で救援活動を続けており、倒壊家屋を1軒ずつくまなく調べ、生き埋めとなっている人を入念に探し、困難に見舞われた被災者に積極的に支援の手を差し伸べている。
同時に、衛生・防疫対策も進められている。22日、全軍から緊急招集がかかった防疫対策チーム6組が全て被災地入りし、衛生・防疫対策を全面的にスタートさせた。被災地での地震発生に伴う突発的な伝染病発生や公共衛生関連事故は、今のところ報告されていない。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年4月23日
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