基調講演を行う習近平国家主席
各国の政府要人などが出席するボアオ・アジアフォーラム2013年度年次総会が7日午前、海南省博鰲(ボアオ)で開幕した。習近平国家主席は開幕式に出席し、「アジア・世界の素晴らしい未来を共に創造する」と題する基調講演を行った。
基調講演の内容は次の通り。
国際情勢は今も引き続き、深刻かつ複雑に変化しており、平和、発展、協力、ウィンウィンという時代の流れがより力強いものになりつつある。一方で、世界は依然として平和ではなく、発展問題が突出しており、世界経済は調整期に突入した。各国の共同発展を実現するという任務は重く、道は遠い。
アジアは今世界で最も発展の活力・潜在力に満ちた地域の1つであり、世界経済の回復と成長をけん引する重要な力となった。近年は、世界経済成長への寄与度が50%を上回っている。しかし一方で、アジアは依然として多くの困難と試練に直面している。アジアは発展の勢いに乗り、モデルチェンジ・アップグレードを行う必要があり、発展は依然として最優先事項だ。各国は共同でアジアの安定を守り、難題を解決する必要がある。地域内の各国は相互信頼を強め、協力して努力し、地域の長期的な安定を実現しなければならない。アジアの協力は現状に満足するのではなく、さらなるレベルアップを目指す必要がある。理解を促進し、共通認識を増やし、内容を充実させ、協力を深化させることで初めて各方面の利益の協調を図り、互恵・ウィンウィンを保障するメカニズムを築くことができる。
人類にとって地球は1つしかなく、各国は1つの世界の中で共存している。我々は運命共同体という意識を強め、アジア・世界の共同発展を推進していくべきだ。
第一に、変革・革新を実施し、共同発展の促進に向け絶えず動力を提供する。時代遅れの古い観念を捨て、発展を制約する古い枠組みを打ち破り、経済発展モデルの転換、経済構造の調整を強化し、国民生活の改善に力を入れ、国際経済金融体制の改革を安定的に進め、グローバル?ガバナンスのメカニズムを完備する。
第二に、心を1つにして平和を守り、共同発展の促進に向け安全保障を提供する。平和は人々の永遠の望みだ。平和が無ければ発展もありえない。国の大小、強弱、貧富に関わらず、全ての国は平和を守り、促進するべきだ。国際社会は総合安全、共同安全、協力安全の理念を提唱し、我々が共有する地球村を、互いに競い合う場ではなく、共同発展をめざす大舞台にすべきだ。自らの利益を確保するために地域ないし世界を混乱させるのはもってのほかである。
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