習近平国家主席は22日から30日にかけてロシア、タンザニア、南アフリカ、コンゴ共和国を国賓として訪問し、南アフリカ・ダーバンでは第5回BRICS首脳会議およびBRICS首脳とアフリカ首脳との対話にも出席する。(文:慕永鵬・本紙特約論説員、国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
新しい国家主席が初の外遊先としてロシアを選んだことは、中国がロシアとの包括的・戦略的協力パートナーシップを確固不動として発展させ、これを外交政策の優先的方向とすることを物語っている。今回の訪問を通じて、中露関係は新たな段階に引き上げられるはずだ。
このほか、アフリカ諸国を訪問することも注目される。これは中国の新指導部がアフリカを強く重視していることを存分に物語っており、アフリカとの友好協力関係の推進という中国側の真摯な意向を示すものだ。
中国とアフリカは遠く海を隔てているが、似た歴史を経験し、目標を共有している。このため中国人民とアフリカ人民の運命は緊密に相連なり、中国・アフリカ関係は時代と国際環境の激変による試練に耐え抜いてきた。
21世紀に入ってから中国・アフリカ関係は新たな進展を遂げ続けてきた。双方の利益は日増しに緊密に融合し、協力体制は日に日に整った。2000年には中国・アフリカ協力フォーラムが正式に発足。世界金融危機の中でも、双方の経済貿易協力は力強く発展し、アフリカ経済・社会の発展を先導する重要な駆動力となった。アフリカにとって中国はすでに4年連続で最大の貿易相手国となっている。2012年に中国の対アフリカ貿易は1984億ドル(前年比20%増)、対アフリカ投資は29億ドル(前年比70%増)となり、双方の人的往来は延べ157万人に達した。中国のアフリカ支援医療隊の1組1組、アフリカに進出する中国企業の1社1社、アフリカに延びる道路や橋の1本1本、高く聳え立つ学校や病院など中国とアフリカの友情を象徴する民生事業の1つ1つ……中国は実際の行動によってアフリカ諸国に対する約束を履行し、汗と誠意によってアフリカ人民から尊重と信頼を勝ち取り、中国とアフリカの伝統的友情に新たな内容と活力を注ぎ続けている。
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