中国政府は2013年度の軍事費について前年比10.7%増の7202億元(約1143億ドル)とする計画だ。新華社が伝えた。
■データ:過去3年間の国防予算
2012年:中国の国防予算は6702億7400万元で、前年の予算執行額と比べて11.2%(676億400万元)増加。対GDP比は2%を下回った。
2011年:中国の国防予算は約6011億元で、前年比約12.7%増加。全国財政支出予算に占める割合は6%で、対GDP比は2%を下回った。
2010年:中国の国防予算は5321億1500万元で、前年の予算執行額と比べて7.5%増加。全国財政支出予算に占める割合は6.3%だった。
■比較:米日の軍事支出
米国:6310億ドル
米議会が承認した2013年度国防予算は6310億ドル。うち5522億ドルが基礎予算、885億ドルが進行中の世界での戦費に充てられる。
日本:4兆7500億円(552億ドル)
日本は1月29日に2013年度防衛予算案の概要を正式に発表した。2013年の国防予算は4兆7500億円(約552億ドル)で、対GDP比は5.1%だ。
■観点:中国の軍事費は対GDP比で大国中最低
尹卓・海軍情報化専門化諮問委員会主任(全国政協委員):この20年余りの間、基本的に中国の軍事費の対GDP比はどんどん下がり、1%を切った年さえあった。第9次五カ年計画から第10次五カ年計画にかけてようやく1%を超えた。現在ようやく1.28%に過ぎない。われわれの軍事費は10年近くの二桁の伸びを経て、2012年に対GDP比で1.28%となった。10年前の対GDP比は日本よりも低かった。そう考えると、われわれは現在回復期にあると言える。現在軍用品の価格が上がり、情報化が進み、質が高まり、様々な武器の性能が高まっているため、製造費が高くなったからだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月6日
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