中国国家国防科技工業局はこのほど、「月探査衛星・嫦娥2号は2月28日10時18分に地球から2000万キロ離れた地点に到着し、中国の月・深宇宙探査能力が飛躍的に向上した。同衛星は順調に運航しており、各業務が計画通りに進められている。同衛星はより遠くの宇宙空間に向かい、運航を続けている」と発表した。人民日報が伝えた。
2010年10月の打ち上げ以来、同衛星は地球から38万キロ離れた月に到着し、150万キロ離れたラグランジュ点(L2点)に到達し、700万キロ離れた小惑星をフライバイ(接近通過)し、1000万キロの地点に到達し、さらに2000万キロを突破した。約2年間に渡り運航している同衛星は、果てしなく続く宇宙で「中国の高み」を更新し続けている。
月探査プロジェクトの呉偉仁チーフエンジニアは、「科学的な計画、1秒以内の打ち上げ時間誤差、革新的な軌道設計、正確なコントロールにより、燃料を最大限に節約し、嫦娥の宇宙遠征の旅の十分なエネルギーを確保した」と語った。
今年、新たな月探査プロジェクトが実施される。下半期に月面着陸を予定している嫦娥3号は、中国の宇宙船としては初の地球外天体への着陸を実現することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月1日
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