基本的に年中無休の北京の「故宮博物院」は、オフシーズンとなる1月1日から3月31日の間、毎週月曜日の午後(法定祭日を除く)を休館とする。同博物院の元旦前の発表によると、文化財や施設の手入れを実施するのが目的という。人民日報が報じた。
同博物院にとって2012年は平穏な1年だったが、それでも電気系統が老朽化し失火したり、記録的な豪雨に見舞われた7月21日には一部で雨漏りが発生したり、木に雷が落ちたりするなどの問題もあった。これまでトラブルを抱えながら営業を続けている状態だったため、休館時間を取って大々的な検査・修繕が実施されることになった。
2012年、オンシーズンには1日延べ18万人が訪れ、年間入場者数は延べ1500万人を突破した。科学的なデータでは、同博物院が1日に受け入れ可能な入場者数は延べ3万人程度。同博物院の関係者は「中国の世界遺産では、許容能力を超えた観光客の入場が常態化している。実際には、文化財や歴史的建造物には修繕や調整の時間が必要。オフシーズンに休館の時間を設けたのはそれが理由」と説明した。
同博物院は昨年のオンシーズン(4月1日-10月31日)には、オープンの時間を30分早める(通常は8時半)試みを実施していた。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月8日
|